kz(ケーズ)ライダーのエンタメ感想所 blog

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人の悪意とどんでん返しを存分に味わえる作品! 『七色の毒』(小説)

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以前ブログに書いた『切り裂きジャックの告白』の作者、「中山 七里」先生の書いた『犬養隼人シリーズ』の第二弾。赤や黒など色がついたタイトルの七つの短編からなる短編集です。そのなかでも個人的に面白かったのが

 


・「黒いハト」
イジメられていた中学生が自殺した。イジメていた生徒はもちろん、イジメを隠蔽しようとした学校や教育委員会もマスコミによって世間の非難にさらされる。しかし……

どうしようもない完全な人の悪意というものを見て怖かったです。

 


・「白い原稿」
新人文学賞をとったロック歌手が死体で見つかった。ヤラセで文学賞をとったと話題になった作家であり、犯人はすぐに自首してきた。ヤラセで賞をとったことが許せなかったという作家志望の男だったが…… 

自首してきた男と犬養の会話で「三十四歳無職という境遇に耐えられない~」「毎日同じ時間に起き同じ電車に乗って一日を終える~」というセリフがあるが、この一連の会話は自分にも大分刺さる言葉が多い会話でした。

 


もちろん他の短編も面白く、全ての短編が存分にどんでん返しを味わえる話となっています。最後の「紫の供花」はここでは言いませんが、この本に収録されているとある短編の後日談的な話になっています。

 

↓ 前作『切り裂きジャックの告白』についてのブログ記事はこちら

hgkz.hatenablog.com

 

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